テープストレージメディアとして世界最高の面記録密度となる148ギガビット/平方インチの磁気テープを開発(ソニー) | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

テープストレージメディアとして世界最高の面記録密度となる148ギガビット/平方インチの磁気テープを開発(ソニー)

 ソニーは30日、テープストレージメディアとして世界最高の面記録密度となる、148ギガビット/平方インチの磁気テープを開発したことを発表した。

製品・サービス・業界動向 業界動向
 ソニーは30日、テープストレージメディアとして世界最高の面記録密度となる、148ギガビット/平方インチの磁気テープを開発したことを発表した。

 この面記録密度は、現在主流である塗布型の磁気テープストレージメディアの約74倍となる。データカートリッジ1巻あたりでは185TB(テラバイト)以上の大容量データ記録が可能。

 今回ソニーでは、薄膜形成法の1つ「スパッタ法」を用い、独自に平滑な界面の軟磁性膜を開発した。これにより、結晶配向の乱れや大きさのばらつきを抑えた微細な磁性粒子を有するナノ・グレイン磁性膜を実現した。

 現在のテープストレージメディアは、磁性粉をフィルム上に塗布する塗布型の磁気テープが主流で、数10nm程度の磁性粒子を用いており、リニア記録方式LTOフォーマットの最上位データカートリッジLTO6(非圧縮)では、面記録密度が約2ギガビット/平方インチ、記録容量が2.5TB(非圧縮)となっている。ソニーが開発したナノ・グレイン磁性膜では、均一な結晶成長を可能とし、平均7.7nmという微細な磁性粒子となっている。

ソニー、世界最高の面記録密度の磁気テープ技術を開発……従来比約74倍

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×