2014年4月8日~10日の3日間、香港・九龍のザ・ミラ・香港・ホテルで APWG 主催の『CeCOS VIII』が開催された。CeCOS(Counter-eCrime Operations Summit)は、サイバー犯罪対策に焦点を当てたセキュリティカンファレンスで今年は第8回目の開催である。参加者は、運用者やドメインレジストラ、CERT関係やアンチウイルスベンダーなどのセキュリティ技術者、警察や法曹関係などと幅広い。このカンファレンスでは、関係者同士のネットワーキングも重視していて、休憩時間やランチタイムには各所で情報交換している姿が見られる。昨年はアルゼンチン・ブエノスアイレスで開催されたので飛行機で片道30時間ほど掛かったが、今年は香港で開催ということもあり飛行機で4~5時間程度で移動できるため日本からの参加者が多かった。全体で130名の参加者の中、22名が日本人という、現地香港の参加者に続いて2番目の参加者の多さだったようだ。今回は日本からの登壇者も多く、セキュアブレイン社、トレンドマイクロ社、カスペルスキー社、JPCERT/CC、JPRS、警察庁などのセッションがあった。また、日立システムズ社がゴールドスポンサーを務めている。●編集長最注目のセキュリティカンファレンス実は1年のうちで世界中で開催されるセキュリティカンファレンスの中で筆者が一番楽しみにしているのが、この CeCOS なのである。技術志向のカンファレンスや、特定のテーマに焦点を当てたは数あれど、その技術がどういった犯罪に使われているかといった国別の犯罪事情や、ある国や地域のセキュリティ的な取り組みが行われた結果どうなったかといった詳しい話を聞くことができるカンファレンスは数少ない。CeCOS はそういったカンファレンスの1つで、2008年に東京で開催されて以来注目している。特に今回は日本の警察庁の方が海外セキュリティカンファレンスで話すと言うこともあり、より一層の注目をしていた…※本記事は有料版メールマガジンに全文を掲載します