LTE方式の電波は植込み型医療機器への影響を確認されず(総務省) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2017.10.19(木)

LTE方式の電波は植込み型医療機器への影響を確認されず(総務省)

製品・サービス・業界動向 業界動向

 総務省は、LTE(800MHz、1.7GHz、2GHz)方式の携帯電話の電波が、植込み型医療機器(心臓ペースメーカーなど)へ与える影響を調査、その結果、影響は確認されなかった。総務省が25日に発表した。

 調査結果を踏まえ、総務省は25日、「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」の改訂を発表した。「指針」の対象をLTE方式の携帯電話端末にも拡張し、従来の携帯電話に関する指針を適用する。

 総務省が、2012年度における電波の植込み型医療機器(植込み型心臓ペースメーカーおよび植込み型除細動器)への影響に関する調査として、LTE方式の携帯電話端末について実機による影響測定を実施した結果、植込み型医療機器の動作への影響は確認されなかった。

 ただし、近年利用が拡大している電波利用機器の中には、無線LANと携帯電話などの、複数種類の電波を1台の端末で同時に放射するものが少なくない。複数種類の電波を同時に植込み型医療機器に照射した場合の影響については、本格的な調査を行なう試験方法が確立していなかったことから、予備調査とした。


調査結果の概要

LTE方式の携帯電話端末から発射される電波の影響……現在使用されている植込み型医療機器の中から選定した25機種(植込み型心臓ペースメーカー13機種、植込み型除細動器12機種)を対象に、スクリーニング測定を経た上で携帯電話端末実機を用いた影響測定を実施したところ、影響の発生はなかった。

複数種類の電波が植込み型医療機器に与える影響の調査に向けた基礎調査……平面型広帯域アンテナを用いた測定系を構築し、複数種類の電波による影響調査が実施可能であることを確認した。なお本調査で確立した試験方法に基づき、2013年度の「電波の医療機器等への影響に関する調査」において、複数種類の電波が植込み型医療機器に与える影響の調査を実施している。


指針

ア……植込み型医療機器の装着者は、携帯電話端末の使用および携行に当たっては、植込み型医療機器の電磁耐性(EMC)に関する国際規格(ISO14117等)を踏まえ、携帯電話端末を植込み型医療機器の装着部位から15cm程度以上離すこと。また混雑した場所では、付近で携帯電話端末が使用されている可能性があるため、注意を払うこと。

イ……携帯電話端末の所持者は、植込み型医療機器の装着者と近接した状態となる可能性がある場所では、携帯電話端末と植込み型医療機器の装着部位との距離が15cm程度以下になることがないよう注意を払うこと。なお、身動きが自由に取れない状況下など、15cm程度の離隔距離が確保できないおそれがある場合には、事前に携帯電話端末が電波を発射しない状態に切り替えるなどの対処をすることが望ましい。

LTE電波は植込み型医療機器に影響なし 総務省

《高木啓@RBB TODAY》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

Scan BASIC 会員限定記事

もっと見る

Scan BASIC 会員限定記事特集をもっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)

もっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

製品・サービス・業界動向 カテゴリの人気記事 MONTHLY ランキング

  1. 次世代FW+Sandbox+SIEM+SOCの管理体制が限界を迎えるとき~三年後を先取りするVectra Networks社製品とは

    次世代FW+Sandbox+SIEM+SOCの管理体制が限界を迎えるとき~三年後を先取りするVectra Networks社製品とは

  2. Raspberry PiにKali linuxをセット、「ホワイトハッカ育成ツール」発売(スペクトラム・テクノロジー)

    Raspberry PiにKali linuxをセット、「ホワイトハッカ育成ツール」発売(スペクトラム・テクノロジー)

  3. 30年度サイバーセキュリティ政府予算730億円、防衛省と厚労省が各45億円超(NISC)

    30年度サイバーセキュリティ政府予算730億円、防衛省と厚労省が各45億円超(NISC)

  4. 自分の利用しているサーバの状況を確認する方法 不正中継確認

  5. ルートゾーンKSKロールオーバーのプロセス開始、DNSパケットサイズに注意(JPRS)

  6. 新アルゴリズムを開発、古い制御システムでもサイバー攻撃対策が可能に(日立)

  7. Apache Strutsの脆弱性リスクの有無を判断できるツールを無料配布(Black Duck Software)

  8. 顔認証システムの現状、顔写真を使った「なりすまし」も3Dデータ照合で防ぐ

  9. ルートゾーンKSKロールオーバーの「新KSKでの署名開始」を延期(JPRS)

  10. マルウェア侵入の検知を高精度化するAI技術を開発、侵入前後の違いを検知(富士通研究所)

全カテゴリランキング

★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★
<b>★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★</b>

経営課題としてサイバーセキュリティに取り組む情報システム部門や、研究・開発・経営企画に携わる方へ向けた、創刊19年のセキュリティ情報サービス Scan PREMIUM を、貴社の事業リスク低減のためにご活用ください。

×