トレンドマイクロ株式会社は11月21日、台風第30号(Haiyan)被害に便乗した詐欺が横行しているとして同社ブログで注意喚起を行っている。たとえば同社では、米決済サービス「Paypal」経由で寄付を募っている偽のFacebookページが、寄付金が正規の慈善団体ではなく、詐欺に関与している可能性のある人たちの手に渡っていることを確認している。このFacebookページでは、ユーザは偽の団体が管理するブログを訪れ、Paypal経由で「寄付」をするように促される。そして、Paypalの支払い画面にまで誘導され、ここでユーザは正規の慈善団体ではなく、見知らぬ個人のアカウントにお金を送ろうとしていることに気がつく。また同社のTrendLabsでは、台風第30号を件名にしたスパムメールを確認した。これらのスパムメールの多くは、受信者に個人情報の提供や電信送金、銀行振込を求めるものであった。同社では、寄付の際の注意点として「なじみがある、もしくは信用できる団体に寄付する」「ソーシャルメディアやメールからの寄付金募集に注意する」「支払いサイトを慎重に調べる」を挙げている。