クラウドに対応したスマートフォン向けメールサービスの提供を開始、複数デバイスからの利用が可能に(NTTドコモ) | ScanNetSecurity
2024.04.25(木)

クラウドに対応したスマートフォン向けメールサービスの提供を開始、複数デバイスからの利用が可能に(NTTドコモ)

 10月24日、ドコモはスマートフォン向けメールサービス「ドコモメール」の提供を開始した。従来の「spモードメール」の操作性を改良し、さらにクラウドに対応させたメールサービスで、まずAndroidアプリ版から提供を開始する。

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 10月24日、ドコモはスマートフォン向けメールサービス「ドコモメール」の提供を開始した。従来の「spモードメール」の操作性を改良し、さらにクラウドに対応させたメールサービスで、まずAndroidアプリ版から提供を開始する。

 「spモードメール」に代わる新サービスとなる「ドコモメール」。具体的にどういった点が変わったのか。まずは冒頭で述べたように、“クラウド”に対応したことが一番大きな変化と言っていいだろう。spモードメールでは、受信したメールは一定時間でサーバから削除され、端末のローカルにしか保存できなかったが、ドコモメールではそれが無期限でサーバ(クラウド)に保存される。ただし、メールの保存容量は最大1GBもしくは2万件で、それを超えると古いメールから自動的に削除される。削除されたくないメールを保護しておくこともできる。なお、メッセージR、メッセージSを含むspモードメールや赤外線通信・SDカードなどから端末にデータ移行したデータは、クラウドではなくローカルフォルダに保存される。

 クラウド対応によって、11月中旬に導入される「docomo ID」を利用して複数デバイスからの利用が可能になる。また12月にWebブラウザ利用に対応すれば、ドコモの回線を契約していない端末からも利用可能に。そして12月中旬にはiPhoneでの利用に対応。さらに、2013年度内にはIMAP対応も予定しており、そうなると、他のメーラーでも「@docomo.ne.jp」のキャリアメールの送受信が可能になる。

 その他、基本機能としては、一度のメールで送受信可能な容量が10MBと比較的大きいことや、Wi-Fi時に送受信可能なこと、端末にキャッシュしておくメール件数を設定でき、キャッシュしたデータはオフライン時でも閲覧可能なことなどが特徴的。メール一覧画面で本文の一部を表示できたり、新規作成・検索をメイン画面に戻らずともボトムバーから行えるようになったこと、編集中に元メール等の参照が可能になったことなども、spモードメールからの進化点と言える。

 ちなみに、他キャリアのキャリアメールの状況はどうなっているのか。まず、ソフトバンク、auともに、OSならびにデバイスフリーのメールサービスは行っていない。Androidに関しては、ソフトバンクがS!メール、auがEメールでキャリアメールを送受信でき、iPhoneではそれぞれEメールやMMSが利用出来る。S!メールと、au AndroidのEメールはクラウド対応しておらず、保存件数が1000件~3000件と限られる。ソフトバンクは、「S!メール(MMS)どこでもアクセス」というクラウド対応のメールサービスの開始をアナウンスしているが、当初予定より延期され、今秋以降の開始予定という状況。こちらのサービスは月額315円の有料サービスが基本となり、補償サービスに加入すれば無料となる。iPhoneでは、Eメールは2キャリアともクラウド機能を備えている。ただし、保存容量は200MBもしくは5,000件と、ドコモメールに及ばない。またMMSはクラウドに未対応となっている。

 Gmail等のWebメールや、LINEなどのメッセージアプリが隆盛を極めている昨今だが、特に従来からのドコモユーザーには「@docomo.ne.jp」のキャリアメールを使い続けたいという声も多いと聞く。「docomo ID」を通じたOSやデバイス、キャリアフリーの世界観とともに、ドコモのキャリアメールが再度スマホユーザーに浸透していくのか、今後のバージョンアップも併せて注目したい。

クラウド対応の「ドコモメール」、spモードメールと何が違う?

《白石 雄太@RBB TODAY》

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