一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月25日、IPv6プロトコルのセキュリティ課題に対する取組みについて発表した。これは、IPv6を利用できる環境が普通のものになりつつある反面、セキュリティを含めたネットワーク管理の立場からIPv6を見ると、IPv4とは異なる考え方で対応する必要のある機能が含まれている状況を受けたもの。JPCERT/CCではIPv6を調査し、ネットワーク機器にIPv6対応の機能を実装する場合や、それらの機器を利用する上での注意事項を整理して、関係者に普及啓発する活動を進めていく。JPCERT/CCでは2012年度、「IPv6プロトコルのセキュリティ上の課題に関する調査報告書」を公開している。2013年度は、同報告書をもとに個別製品の対応状況の調査を進めている。この調査は、IPv6のセキュリティ上の課題に関する情報、および各課題の検証方法、検証支援ツールの使い方に関する情報をネットワーク機器開発ベンダに提供し、賛同したネットワーク機器開発ベンダから、提供情報に対応する検証結果を集めることにより行う。調査結果は「IPv6プロトコル対応機器のセキュリティ上の課題に関する対応済製品リスト」として公開する予定。