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2017.10.19(木)

子供の学力を伸ばすためのスマホ、SNS利用とは(トレンドマイクロ)

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国際的な学力を測る一つの指標になっている国際学習到達度調査 PISA。2009年の調査から、Webページの閲覧、コピーアンドペースト、メール送受信などのデジタルリテラシーと技能を問う「デジタル読解力」の項目が付加された。

また、教育分野ではタブレット端末の利用も進み、子供のネット利用を制限するのではなく、インターネットを、学習や成長のために積極的に活用する方法を考える時期がきた。

一方、小・中学生の子供を持つ保護者にとって、気になる調査が公表された。トレンドマイクロ社が、小・中学生の子供を持つ保護者に実施したアンケート調査で、実に8割以上が子供のインターネット利用に何らかの不安・心配を抱えながらも、安全を守るための対策については不十分な状況が明らかになったのだ。

調査から子供のインターネット利用に対する保護者の対応状況を浮き彫りにし、インターネットが子供達に必須のツールとなった今、セキュリティの観点から保護者の取るべき対策について考えていきたい。

●子供のSNS利用 およそ7割がスマホやタブレット端末から

調査はインターネットを利用する小学4年生~中学3年生の保護者412名を対象に、トレンドマイクロが2013年3月に実施したもので、これによると、小学生の約3割、中学生では約半数以上が携帯電話もしくはスマートフォンといったモバイル端末を保有しているという結果になった。中学生では約2割がスマートフォンを所有しており、新しい端末も浸透しつつあることも分かる。

また、子供がFacebookやLINE、mixiといったSNSを利用していると回答した保護者に、その利用端末を聞いてみると、およそ7割がスマートフォンやタブレット端末から利用していることがわかった。特にスマートフォンからの利用は圧倒的だ。

多くのSNSは、無料で会員登録ができるため、子供であっても比較的容易に利用できる。一方で、個人のアカウントで利用するSNSでは、子供がどんな人とどんなコミュニケーションをとっているのか、親がすべて把握することは難しい。特に、持ち運びできるスマートフォンや携帯電話といったモバイル端末からの利用であればなおさらである。

IT機器の進化やSNSサービスの多様化で、子供のIT利用も変わり、その利用の全てを親の目が届く範囲に留めることは難しくなってきている今、インターネットのリスクを改めて認識し、対策を講じることが求められる。しかし、適切な対策を施している保護者の割合は、きわめて低い状況であるのだ。

●遅れる子供の安全対策 全てのパソコンでサービス等を利用制限できている保護者は約1割

利用者の多いパソコンでの対策状況を見てみる。子供のソフトウェアやサービス利用を制限できるペアレンタルコントロールは約9割、危険なWebサイトブロックできるURLフィルタリングは約8割もの家庭で、「対策していない」もしくは「対策しているが全ての端末ではない」という不十分な状況だ。最も対策が進んでいるウイルス対策であっても、全体の4割以上が「対策していない」もしくは「対策しているが全ての端末ではない」という答えだ。

さらに、調査では、複数のインターネットサービスについて、それぞれの対策状況についても聞いている。これを見ると、ほぼすべてのサービスにおいて、セキュリティソフトやサービスを用いた電子的な対策も、利用ルールの適用といった教育面からの対策も進んでいないことがわかる。例えば、子供の利用が最も多いWebサイト閲覧についても、親子間でルールを決めているのはほぼ半数、セキュリティソフトやサービスで何らかの制限を行っている割合は4割を下回っているのが現状である。

子供の世界にも新しい端末、サービスが広がる中、インターネットの危険から子供を守るために、保護者にはどんな対策が必要なのだろうか。

●親が注意すべきこととは

1) 保護者の情報リテラシーの向上

保護者の漠然とした不安感は根強いが、一方で具体的な問題について把握していない様子がアンケート調査から透けて見える。「Webサイトを閲覧する」「掲示板やSNSに個人情報を書き込む」といったように、利用シーンを具体化した上で、利用を制限していない理由を尋ねた設問に対し、いずれも過半数もしくはそれ以上の保護者が「対策が必要だと思っていない」と回答し、「費用がかかる」「設定が面倒」を大きく上回った。パソコン、スマートフォンといった利用端末を問わず、同じ傾向である。

子供を意識した対策の前に、まずは保護者自身のインターネットセキュリティに対するリテラシーを上げて、正しく問題を理解し、潜在的な危険性を察知する必要がある。

2) セキュリティ対策の実施
問題を認識したら、正しく対応する必要がある。セキュリティソフトウェアの導入やパソコンやモバイル端末など機器の設定でできる電子的な対策と、ルール決めや教育といった人的な対策とを並行して行うと効果的だ。これをやれば安全というようなオールマイティーな解決策はなく、家庭ごとの方針や環境に合わせてきめ細かく対策を施さなければならない。

不安や心配があるからといって、デジタルネイティブ世代の子供達からIT機器を取り上げ、インターネットに触れさせないようにするのは現実的とは言えない。いまやWebサイトを開設している学校もあり、情報収集に支障をきたす可能性がある。また、友人同士のコミュニケーションツールとして捉える向きもあり、子供が強く必要性を感じるかもしれない。さらに将来的に要求されるレベルのITスキルやセキュリティリテラシーを、成長に合わせて徐々に身に着ける機会が失われることになる。

保護者自身の知識向上や対策は、難しいと思われるかもしれないが、セキュリティ企業や政府などからは、すでに子供を持つ保護者向けに情報がまとめられた書籍やサイトが用意されているため、参考にするとよい。保護者が正しい知識をもって、子供に適切な対策、教育をおこなうことで、インターネットは子供の成長にとってより有用なものになるだろう。
《ScanNetSecurity》

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