KDDIおよびKDDI研究所は26日、KDDI研が開発した高速ストリーム暗号「KCipher-2」 (ケーサイファー・ツー)が、電子政府推奨暗号に選定されたことを発表した。 「KCipher-2」は、KDDI研と九州大学が共同で設計し、KDDI研によって商用化された高速ストリーム暗号。高速ストリーム暗号は、ビット単位ごとに暗号化と復号化を行う方式で、軽量な処理が特長だ。そのため、携帯電話機等の小型で処理能力が限られた機器などで活用されている。「KCipher-2」は、ブロック暗号方式であるAESと比べて、最大10倍の速さでの暗号化と復号化が可能だという。 今回、総務省および経済産業省が公表した「電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト (CRYPTREC暗号リスト)」において「KCipher-2」が選定された。総務省および経済産業省は、電子政府推奨暗号の安全性を評価・監視し、暗号技術の適切な実装法や運用法を調査・検討する暗号評価プロジェクト「CRYPTREC」を進めている。
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