11月19日から11月22日にかけて、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)主催の「Internet Week 2012~人のチカラ、インターネットのチカラ~」が、秋葉原の富士ソフトアキバプラザで開催される。「Internet Week」開催は今回で16年目。インターネットに関わるすべての人を対象に、ここ1年間の最新動向を把握する年に1度の非商用イベントで、今年も合計30ものセッションが会期中に行われる。今回のテーマは「人のチカラ、インターネットのチカラ~」。インターネットをさまざまな形で使って、これからの世界を作っていく人々のチカラと、今のインターネットの技術の底力を感じられるイベントとしたいということだ。7回目となる今回は、3日目の11月21日午前に行われるプログラム「DNSSECチュートリアル」について、株式会社日本レジストリサービスの坂口智哉氏に話を聞いた。――このプログラムは「DNSSECチュートリアル」ということですが、DNSSECはまだすごく普及しているとは言いがたい状況ですね。その中で、どんなセッションになりそうですか?そうなんです。DNSSECは2010年にルートゾーンへ正式に導入され、トップレベルドメインでは .com, .net, .jp をはじめ、すでに多くのドメインで導入されています。その一方で、セカンドレベルドメインとなるとヨーロッパ方面では活発に導入が進められているようですが、日本国内やその他の世界規模で見るとまだまだ普及していません。大変注目されている技術なのですが、複雑であるため理解するのが難しく、それゆえ導入に踏み切れない、あるいは導入してからも運用に自信がもてないと考えられているのではないでしょうか。またDNSSECの仕様が今の仕様となったのは比較的最近であるため、導入事例など参考となる情報がまだまだ少ないということも、多くのDNS管理者が二の足を踏む原因なのかもしれません。今回のチュートリアルでは、そのような状況を鑑みて、「DNSSECの基礎知識」から「DNSSECに対応したDNSの運用」までを解説することで、DNSSECの理解を深めたい人、DNSSECを導入したいと思っている人、DNSSECをもっと自信を持って運用したい人の支援となればと思っています。――失敗事例やトラブルシューティング例についても解説されるようですね。そういう先人達の事例を聞けることは、運用にもとても役立ちますよね。はい、今回のチュートリアルの講師3名は、国内のDNSSEC導入促進に貢献した「DNSSECジャパン」の元メンバーであり、とても早くからDNSSECの導入や運用に携わってきた方々です。豊富な経験をもとに解説してくださいますので、これから導入を検討している人のみならず、すでにDNSSECを導入している方にとっても新しい知見を得られるセッションとなるのではないでしょうか。――なるほど、既にDNSSEC導入に踏み切っている方にも役立つ内容になるということですね。その他に特にこういう人に是非聞きに来て欲しいというのがありましたら教えてください。DNSSECに関する正しい知識を身につけたい方はもちろんのこと、DNSSECを始めたいけれどなかなか踏み切れていない方、DNSSECを始めて見たものの運用に自信が持てていない方、ぜひ、いらしてください。知識を共有しましょう。●アジェンダ「T9 DNSSECチュートリアル」開催日時:2012年11月21日(水) 9:15~11:45会場:富士ソフト アキバプラザ料金:事前料金 5,000円/当日料金 7,000円https://internetweek.jp/program/t9/9:15~10:051) DNSSECの基礎概要舩戸 正和(株式会社日本レジストリサービス) 10:05~10:552) キャッシュDNSのDNSSEC対応 其田 学(三洋ITソリューションズ株式会社) 10:55~11:453) 権威DNSのDNSSEC対応山口 崇徳(株式会社インターネットイニシアティブ)※特典:このセッションにお申込いただいた方でご希望の方全員に「Scan Tech Report(スキャン テック レポート)」の購読(有料:個人年間10,332円)を無料でプレゼントします。※時間割、内容、講演者等につきましては、予告なく変更になる場合があります。Internet Week 2012https://internetweek.jp/