独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月25日、複数の「DomainKeys Identified Mail(DKIM)」実装において、テストモードが指定されているメッセージの扱いが仕様に反している例が報告されたと「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。DKIM仕様では、DKIMヘッダフィールドでテストモードの指定を行うことができる。しかし、複数のDKIM実装においてテストモードが指定されているメッセージの扱いが仕様に反している例が報告されている。また、実運用環境において1024ビット未満のRSA鍵でDKIM署名を行っている例も報告されている。この問題により、テストモードが指定されているDKIM署名メールが、通常のDKIM署名メールと同様に扱われる可能性がある。JVNでは、DKIMのテストモードを使用できないように設定すること、DKIM署名を行う際は1024ビット以上のRSA鍵を使用することを呼びかけている。