マレーシアのクアラルンプールで10月8日から11日、国際セキュリティ会議 HITB SECCONF 2012 が開催され、世界から集まった情報セキュリティの専門研究者や、著名ハッカーによる研究成果の発表と意見交換が行われた。Apple製品を用いた組み込みシステムのリバースエンジニアリング手法やiOS6のカーネルハック方法、最近話題のHuaweiのファームウェアのハッキング、日本や韓国のセキュリティ事情に関する報告などが行われた他、開催されたチャリティーオークションでは、TEDの講演などで国際的に知名度が高いエフセキュア社のミッコ・ヒッポネン氏のブロンドの長髪がオークションに掛けられるなどのハプニングがあった。同会議で開催されたCTF(ハッカー競技イベント)は、各チームが架空の原子力発電所を運営するという設定で行われた。原発サービスを運用している間はお金がもうかるという仕組みで、サービスのバイナリなどを解析し、敵チームへの攻撃やそれに対する防御などを行いながら戦う。このCTFに日本からは、sutegoma2 が参戦し、昨年につづき優勝し2連覇を達成した。本年は2位と大差をつけての優勝で、海外CTF大会のオンライン予選すら通過できない状態が何年も続いていた当時の sutegoma2 とは比べるべくもなく成長した。このHITB2012の模様を約20枚の写真とともにレポートする。