株式会社イーゲルと東京大学情報基盤センターの品川高廣准教授らの研究グループは9月26日、純国産のオープンソース仮想マシンモニタ「BitVisor」の最新版Version 1.3を同日リリースしたと発表した。BitVisorは、セキュリティ対策を主な目的として開発された仮想マシンモニタ。デスクトップPCやノートPCなどに導入することで、既存のOSに特別な変更を加えることなく、ハードディスク、CD/DVD-ROM ドライブ、USBメモリの暗号化、ICカードによるID管理、USBやFirewireなどの物理ポートに対するアクセス制御を実現する。これらの機能は仮想マシンモニタ内で行われるため、ユーザに意識させることなく高速かつ安全に動作する。なお「Intel VT」あるいは「AMD-V」対応のプロセッサが必要となるが、OSには非依存。最新版では、バックグラウンド暗号化や64ビットゲストOSへの対応、AMD-V マルチプロセッサ・マルチコア対応、Intel VT-xのEPT、unrestricted guest、VPID対応およびAMD-VのRVI(NPT)対応による動作の高速化、起動時間の短縮、仮想マシンモニタからのグラフィック画面へのビットマップ描画機能などの機能追加や改善が行われた。