トレンドマイクロ株式会社は8月23日、プラントや工場等の制御システム管理者を対象としたセキュリティ意識調査の結果を発表した。本調査は7月18日から7月25日、Webアンケートによって実施したもの。有効回答数は550名で、電力・ガス・水道・鉄鋼・石油・化学・食品・飲料・製薬・自動車・その他含む制御システムの管理者となっている。調査結果によると、制御システム管理者の75.8%が「制御システムにウイルス感染リスクが『存在する』」と回答している。また、73.5%が制御システムにウイルス対策の必要性を「感じる」と回答している。その一方で、42.2%が制御システムにおいて、ウイルス感染による被害を防止するための具体的なセキュリティ対策の方法について「わからない」と回答した。さらに、制御システムのウイルス感染に対するセキュリティリスクについて、制御システム管理者の46.4%が「評価済」と回答。情報システム部門が制御システムのセキュリティ対策に関与している場合には67.5%、非関与・不明の場合は29.3%が「実施済み」と回答した。同社では、設備技術・生産技術部門と情報システム部門が連携して対処するなど、新しい観点からリスクの評価と対策の検討を進めていくことが重要としている。