DDoS攻撃対処件数は1日あたり8.8件と前回より倍増--技術レポート(IIJ) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

DDoS攻撃対処件数は1日あたり8.8件と前回より倍増--技術レポート(IIJ)

IIJは、技術レポート「Internet Infrastructure Review(IIR)」のVol.16を発行した。今号では、Anonymousなどによる攻撃活動が継続、多数の国の企業や政府関連サイトに対するDDoS攻撃や情報漏えい事件が発生していることを取り上げている。

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DDoS攻撃発生件数の推移。
  • DDoS攻撃発生件数の推移。
  • マルウェア「Flame」の動作概要。
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は8月21日、インターネットの基盤技術に関する最新の技術動向や、セキュリティ情報を紹介する技術レポート「Internet Infrastructure Review(IIR)」のVol.16を発行した。IIRは、インターネットが抱える技術的課題についての認識を、関連する多くの機関やユーザと共有することで、インターネットが安全な社会基盤として発展する一助となることを目指し、2008年10月より季刊で年4回発行している技術レポート。今号では、Anonymousなどによる攻撃活動が継続しており、多数の国の企業や政府関連サイトに対するDDoS攻撃や情報漏えい事件が発生していることを取り上げている。

DDoS攻撃への1日あたりの対処件数は8.8件で、前回に比べて倍増している。また、Anonymousが国内サイトを攻撃したことで、海外のAnonymousも日本国内の動きに興味をもっており、何かきっかけさえあれば攻撃作戦に発展する可能性が示された。さらに、Windows Updateへの中間者攻撃を行うマルウェアFlameが出現した。このマルウェアは、デジタル署名を偽造してMicrosoft社が署名をしているように見せかける仕組みだった。レポートではこのほか、迷惑メールの割合が前回から2.5%減少する一方で、フィッシングによる被害は増加していることなどを解説している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

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