独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月20日、Hewlett Packardが提供する仮想SANアプライアンス「HP Virtual SAN appliance」にコマンドインジェクションの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。「HP Virtual SAN appliance バージョン 9.5」には、コマンドインジェクションの脆弱性(CVE-2012-2986)が存在する。この脆弱性が悪用されると、認証可能な第三者によって任意のコマンドを実行される可能性がある。なお、「Vulnerability Note VU#441363」によると、pingコマンドには4つのパラメータがあり、ひとつのパラメータに対してのみ修正が行われている。他の3つのパラメータに対してコマンドインジェクションが依然として可能だという。現在、対策は公開されておらず、JVNでは対策が公開されるまでの間、アクセスを制限することで本脆弱性の影響を軽減することが可能としている。