内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)は6月29日、「レンタルサーバ業者におけるデータ消失事象について」の注意喚起を発表した。これは、各府省庁等情報セキュリティ担当課室長に宛てたもので、6月20日にファーストサーバ株式会社が提供するレンタルサーバにおいて、顧客から預かっていたホームページやメール等のデータが大量に消失する事象が発生したことを受けたもの。この事象はサーバの管理およびバックアップに係る複数の原因が重なって発生したとしている。注意喚起では、各府省庁などにおいて「ファーストサーバが提供するレンタルサーバ利用の有無の確認」「ファーストサーバのサービスに限らず、クラウドサービスやホスティングなど約款に基づき役務の提供を受けている場合は、契約内容や約款、運用手順等を改めて確認すること」「自営サーバにおけるバックアップ運用方法の再点検」「所管する民間企業等に対する周知」といった対策を行うよう呼びかけている。