ソフォス株式会社は4月24日、Macのマルウェアに関する独自調査の結果を発表した。本調査は、同社が無料提供しているウイルス対策ソフトウェア「Sophos Anti-Virus for Mac Home Edition」をインストールしている10万台のMacコンピュータの7日間分のスナップショットを同社アナリストが分析したもの。この結果、5台に1台の割合でMacにWindowsマルウェアが潜在していることが明らかになった。
Windowsマルウェアは、ユーザがMac上でWindowsを実行していない限り、Macで活動をすることはない。しかし、他のコンピュータへ拡散する恐れがあると指摘している。検出されたWindowsマルウェアの上位は「Mal/Bredo(12.2%)」「Mal/Phish(7.4%)」「Mal/FakeAV(3.8%)」となっている。またアナリストは、全体の2.7%(36台に1台)のMac PCにMac OS Xマルウェアが入りこんでいることも確認している。 Mac PCで検出されたMac OS Xマルウェアの上位は、「OSX/Flshplyr(75.1%)」「OSX/FakeAV(17.8%)」「OSX/RSPlug(5.5%)」となっており、全世界で60万台以上のMacが感染し最近話題になったトロイの木馬「Flashback botnet」や、クレジットカード情報を狙う偽のウイルス対策ソフトを装った攻撃が占めていた。 《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》