NTTデータ先端技術は、Oracle Java SE JDKおよびJREのConcurrencyサブコンポーネントに確認された、任意のコードが実行される脆弱性(CVE-2012-0507)に関する検証レポートを公開した。
脆弱性と脅威
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NTTデータ先端技術株式会社は3月30日、Oracle Java SE JDKおよびJREのConcurrencyサブコンポーネントに確認された、任意のコードが実行される脆弱性(CVE-2012-0507)に関する検証レポートを公開した。本脆弱性は、AtomicReferenceArrayクラス実装において、配列処理のチェックが適切に処理されていないことに起因するもの。この脆弱性を悪用して、攻撃者はターゲットホスト上で任意のコードの実行が可能となる。
同社では今回、この脆弱性の再現性について検証した。検証は、Windows XP SP3 Internet Explorer 8を検証ターゲットシステムとして実施。ターゲットシステムに、悪意のあるユーザが用意したWebページを閲覧させることで、攻撃コードを実行させるというもの。それによって、ターゲットシステムにおいて任意のコードを実行させる。その結果、誘導先のコンピュータ(Debian)のコンソール上にターゲットシステム(Windows XP)のプロンプトが表示され、ターゲットシステムの制御の奪取に成功した。 《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》