トレンドマイクロ株式会社は3月2日、企業がセキュリティ対策を無料診断できるWebサイト「セキュリティアセスメントツール」の第2弾として「クラウド」を同日より公開したと発表した。また、第1弾として公開した「サイバー攻撃」の診断結果も発表している。新たに公開された「クラウド」では、「クラウドサービス導入にあたって移行すべきシステム、移行すべきでないシステムを明確にできている」「クラウドに保存されるデータの暗号化を行っている」などの設問に回答することで、クラウドへの移行を検討している企業や、クラウドに移行済みの企業が自社のセキュリティ状況を理解し、クラウドを利用する際のセキュリティ指針を明確にできる。第1弾「サイバー攻撃」の診断結果では、総合点の平均は2.9点で、防御力、対処力、組織力、専門力、把握力の平均は2.8から2.9点であった。総合点は、企業規模が大きくなるほど高くなる傾向が見られた。項目別では、「重要度の高い情報は端末に保存することができないようになっている」が最も浸透度が低く、全体の約8割が対策しておらず、企業の機密情報などの重要な情報資産の管理が徹底されていない現状が浮き彫りになった。また「公開システムは公開前に脆弱性診断などのセキュリティチェックを行っている」企業は全体で5割以下であり、規模別では2,500人以上の大企業で59.6%、99人以下では38.6%にとどまり、多くの企業で脆弱性によるセキュリティリスクを最小限にとどめる施策が十分でないことが明らかになっている。