東京電力が1月19日午後3時現在として発表した福島第一原子力発電所の状況は以下の通り。※1月18日、2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリングを実施。分析の結果、当該システム入口でキセノン135が検出限界値(立方センチメートルあたり1.1×10のマイナス1乗ベクレル)未満であり、再臨界判定基準である立方センチメートルあたり1ベクレルを下回っていることを確認。※1月19日午前10時20分、3号機原子炉への注水について、高台炉注水ポンプの注水配管切替のため、段階的に原子炉への注水量について調整しており、給水系からの注水量を毎時約3.0立方メートルから毎時約4.0立方メートル、炉心スプレイ系からの注水量を毎時約6.0立方メートルから毎時約5.0立方メートルに変更。※1月19日午前10時45分、2号機原子炉への注水について、高台炉注水ポンプの注水配管切替のため、段階的に原子炉への注水量について調整しており、給水系からの注水量を毎時約2.8立方メートルから毎時約4.0立方メートル、炉心スプレイ系からの注水量を毎時約7.0立方メートルから毎時約6.0立方メートルに調整。※1月19日午前11時50分、2号機使用済燃料プール塩分除去装置について、試運転を開始の結果、問題のないことを確認できたことから、本格運転を開始。※集中廃棄物処理施設のプロセス主建屋と雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋]間のトレンチにおける放射性物質を含む溜まり水の発見(平成23年12月18日)を受け、1月11日、発電所構内のその他のトレンチ等の点検を開始。1月19日の点検において、2号機ポンプ室循環水ポンプ吐出弁ピットおよび3号ポンプ室機循環水ポンプ吐出弁ピットにて、溜まり水を確認。核種分析の結果、比較的高い濃度の放射性物質が含まれていることが判明。なお、日々実施している2号機および3号機スクリーン(シルトフェンス内側および外側)のサンプリング結果において有意な変動がみられていないことから、海水への流出の可能性は極めて低いと考えている。核種分析結果(速報値)は、2号機ポンプ室循環水ポンプ吐出弁ピットI-131:検出限界値以下、Cs-134:立方センチメートルあたり7.1×103ベクレル、Cs-137:立方センチメートルあたり9.1×103ベクレル。3号機ポンプ室循環水ポンプ吐出弁ピットI-131:検出限界値以下、Cs-134:立方センチメートルあたり3.8×102ベクレル、Cs-137:立方センチメートルあたり4.8×102ベクレル。