文部科学省は12月19日午前11時、同省公式Webサイトが一部改ざんされたと発表した。問題が起こったのは「科学技術週間」というイベントの検索ページで、「検索用キーワードが改ざんされているのではないか」と一般利用者から指摘され、発覚したと報じられている。検索用キーワードは「中華人民共和国万歳」などと中国語で書き換えらたのだが、同時に犯人のものと思われるブログURLも記されていた。このURLは中国ハッカー「小A(シャオエー)」のブログだが、同ブログにはまだ今回の文部科学省の改ざん報告はなく、「小A」をWeb改ざん犯と断定することはできない。しかし「小A」は、本誌がすでに報じたとおり、今年6月20日、日本原子力研究開発機構を騙り、アメリカの核関連団体(核不拡散政策教育センター)のWeb改ざんを行った実績があり、それ以外にも日本やアメリカのいくつかのWebサイトに対し同様の改ざん攻撃を継続的に行ってきた事実から勘案すると、今回のケースも彼の仕業である可能性は低くないといえるだろう。「小A」に関し判明している情報を再掲する。本名:(不明)年齢:26歳出身:四川省内江市出身住所:新疆ウイグル自治区昌吉市在住QQ:409882525メールアドレス:409882525@qq.comブログURL:「小AのQQ空間」(中国語) http://409882525.qzone.qq.com/なお、米不拡散政策教育センターのWebサイトは未だに復旧していない。※重要な注意本記事及びリンク先に含まれるURL、メールアドレス、電話番号その他にアクセスした場合、あなた自身が危険にさらされたり、犯罪に荷担したとみなされたりする可能性があります。十分にご注意ください(Vladimir)筆者略歴:infovlad.net 主宰。中国・北朝鮮・ロシアのセキュリティ及びインテリジェンス動向に詳しい