独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月30日、LifeSize Roomが提供するテレビ会議システム「LifeSize Room」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。「LifeSize Room LS_RM1_3.5.3(11)」および「LifeSize Room 4.7.18」には、Webインタフェースの管理画面における入力内容の処理に問題があり、認証回避とOSコマンドインジェクションの脆弱性(CVE-2011-2762、CVE-2011-2763)が存在する。なお、その他のバージョンも影響を受ける可能がある。この問題が悪用されると、認証されていないリモートの攻撃者によりWebサーバのプロセスが持つ権限で任意のコマンドを実行される可能性がある。現時点では対策方法は公開されておらず、JVNでは該当機器のWebインタフェースへの接続を制限することで、本脆弱性の影響を軽減することができるとしている。(吉澤亨史)http://jvn.jp/cert/JVNVU213486/