株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は8月11日、Windows DNSサーバの脆弱性を利用した攻撃について緊急情報を発表した。Windows Server 2003、2008、2008 R2のWindows DNSサーバでは、NAPTRレコードの取り扱いに関する実装上の不具合により、攻撃者がその制御下にあ
脆弱性と脅威
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株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は8月11日、Windows DNSサーバの脆弱性を利用した攻撃について緊急情報を発表した。Windows Server 2003、2008、2008 R2のWindows DNSサーバでは、NAPTRレコードの取り扱いに関する実装上の不具合により、攻撃者がその制御下にあるドメイン名においてNAPTRレコードを作成したうえで、特別に細工されたNAPTRレコードのDNS問い合わせを標的となるDNSサーバに送信することで、リモートからのDoS攻撃(Windows Server 2003の場合)、またはサーバ上における任意のコードの実行(Windows Server 2008および2008 R2の場合)が可能になる。
マイクロソフトでは、本脆弱性の総合的な深刻度を「重要」(Windows Server 2003の場合)または「緊急」(Windows Server 2008および2008 R2の場合)と評価している。なお、当該サーバにおいてWindows DNSサーバの機能が有効にされていない場合は、本脆弱性の影響を受けない。本脆弱性は「CVE-2011-1966」および「CVE-2011-1970」で登録されている。JPRSでは、「MS11-058:DNS サーバーの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2562485)」を参照し、セキュリティ更新プログラムの適用などを実施するよう呼びかけている。 (吉澤亨史)