フォーティネットジャパン株式会社は8月9日、米Fortinetによる脅威動向に関する最新レポートを発表した。本レポートでは、Androidオペレーティング システム上で実行するように書き込まれた新しいZitmo(モバイル内のZeus)の亜種について詳しく述べている。この亜種は、Windowsモバイル、SymbianおよびBlackberryオペレーティング システムの垣根を越えてマルウェアがモバイル プラットフォーム間で拡大を続けられることを可能にするもので、二要素認証にも対応するという。7月24日、FortiGuard Labsは「W32/Exchanger Trojan」ダウンローダの活動が急増していることを確認している。W32/Exchanger Trojanダウンローダは、わずか1日のうちに10種の異なるマルウェアファミリをFortiGuard Labsのテストシステムにダウンロードし、インストールした。このように急激な大量感染が原因で、システムが不安定になったり究極的にはクラッシュしてしまう可能性がある。こういった感染は、デジタル地下組織では「ローダ」として知られており、サイバー犯罪者は引き起こした感染を管理し、所定数のシステム上にマルウェアをインストールすることに対して顧客へ請求し、サービス基準の品質としてクライアントにレポーティングしているという。(吉澤亨史)http://www.fortinet.co.jp/press_releases/110809.html