Apple のバッテリーファームウェアのハッキングを Black Hat で発表 | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

Apple のバッテリーファームウェアのハッキングを Black Hat で発表

セキュリティ研究者の Charlie Miller 氏は8月5日、米・ラスベガスで開催されている Black Hat USA 2011 にて米Apple社製ノートPCのバッテリーファームウェアのハッキングについて講演を行った。

脆弱性と脅威
セキュリティ研究者の Charlie Miller 氏は8月5日、米・ラスベガスで開催されている Black Hat USA 2011 にて米Apple社製ノートPCのバッテリーファームウェアのハッキングについて講演を行った。

これは日本でも、バッテリーを過熱して爆発させたり、マルウェア感染させることことができる可能性があるということで話題になった脆弱性である。Miller 氏は講演で「バッテリーを爆発させることができるとブログで読んだけれど、実験は成功しなかった」と冒頭で述べた。ただし、バッテリーのチップ上にコードを置くことができるため、OS側を攻撃することが可能であり、たとえOSを再インストールしてもそのコードは生き残ることになるという。また、米Appleはテキサスインスツルメンツ社のチップを使っており、そのデフォルトパスワードはGoogle検索によって発見することが可能であったこと、そして、バッテリーのパスワードは同氏が調査した範囲では MacBook と MacBook Air で同じだったと述べた。そして皮肉なことに、サードパーティ品のバッテリーはデフォルトパスワードを使っていなかったので、その製品はハッキングできなかったと付け加えた。

パスワードを変更したい場合には、Miller 氏が作成した「Caulkgun」というツールで可能だという。
(ScanNetSecurity)

Battery Firmware Hacking, Dr. Charlie Miller Black Hat USA 2011
http://www.accuvant.com/capability/accuvant-labs/security-research/featured-presentation
《ScanNetSecurity》

脆弱性と脅威 アクセスランキング

  1. Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

    Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

  2. 「アダルトサイトを閲覧している姿を撮影した」脅迫メールの報告が急増(IPA)

    「アダルトサイトを閲覧している姿を撮影した」脅迫メールの報告が急増(IPA)

  3. スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

    スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

  4. 「ポケモンセンターオンライン」を装ったフィッシングサイトに注意喚起(ポケモンセンター)

  5. NETGEAR 製ルータにバッファオーバーフローの脆弱性

  6. JPCERT/CC、仮想通貨マイニングツールのXMRigの設置を狙った攻撃を順序立てて詳説~対策マニュアルとしても有効

  7. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  8. Apache HTTP Server 2.4 に複数の脆弱性

  9. メルカリがフィッシング詐欺に注意喚起、アプリの利用など推奨

  10. 「GROWI」にWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行される複数の脆弱性(JVN)

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×