独立行政法人情報処理推進機構 セキュリティセンター(IPA/ISEC)は8月3日、日本国内のインターネットバンキングにおいて6月下旬以降、不正アクセスの被害件数が増加しており、現在、地方銀行を中心に20件以上の注意喚起が行われていることから対策情報を発表した。各銀行の注意喚起によると、不正アクセスに使われている手口は不審メールやスパイウェアによるものであり、これによりパスワードなどの顧客情報を不正に窃取され、実際に振込被害が発生している。IPAでは、6月3日にIDやパスワードを適切に管理するための呼びかけを実施しているが、改めてインターネットバンキング利用者を対象に対策情報を発信した。パスワードの漏えいを防ぐ対策として、具体的には「パスワードを強化する」「パスワードを適切に管理する」「パスワードを適切に利用する」「パスワードを盗まれないよう注意する」「ワンタイムパスワードを利用する」を挙げている。(吉澤亨史)http://www.ipa.go.jp/security/topics/alert20110803.html