マカフィー株式会社は8月2日、2011年7月のサイバー脅威の状況を発表した。本レポートは、同社の企業向けクライアント・セキュリティ製品が検出したマルウェア情報をすべて捕捉しているデータセンターで把握している情報をもとにトップ10を算出し、McAfee Labsの研究員が分析をしたもの。ウイルスの脅威傾向は、先月と大きな変化はなかった。リムーバブルメディア経由で感染するワーム「Generic!atr」とそれによって落とし込まれるオンラインゲームのパスワードスティーラー「Generic PWS.k」「Generic PWS.o」「PWS-OnlineGames」は継続してランクインしている。またランク外ではあるが、PDFの脆弱性攻撃「Exploit-PDF」、RTFファイルの脆弱性攻撃「Exploit-CVE2010-3333」、偽セキュリティソフトウェア、Zbot、BackDoor-EXIなどのボットネット、リムーバブルメディアおよびP2Pネットワークで感染するRimecudなどは依然として活発で、グローバルだけでなく日本でも感染が多数報告されている。さらに7月はモバイルマルウェアが過去最多となる15件が報告され、そのすべてがAndroidを対象としていた。マルウェアの内訳としては、新種の悪質ソフトウェアが8件、亜種が5件、新種のPUPが1件、亜種が1件であった。(吉澤亨史)http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_11b.asp?pr=11/08/02-1