株式会社アイ・ティ・アール(ITR)は6月29日、ネットワーク・アプライアンスおよびセキュリティ製品の国内市場規模および動向を調査してまとめた、「ITR Market View:ネットワーク&セキュリティ・アプライアンス市場2011」を発行、販売を開始した。本レポートでは、企業向けルータ、企業向けスイッチ、レイヤ4-7スイッチ、WAN高速最適化機器、企業向け無線LAN、ファイアウォール/UTM、IDS/IPS、DLP、SSL-VPN市場、WAF、Webフィルタリング市場の全11市場のアプライアンスおよびソフトウェア製品を対象としており、国内47ベンダの製品を網羅している。WAFの調査結果では、国内WAF市場の2010年度の出荷金額は約11億円、前年比62.7%増の大幅な伸びを示した。また、WAFの認知度が高まっていることとともに、Webアプリケーションを狙った攻撃が後を絶たないことから需要が高まり、2011年度も同27.5%増と好調な拡大を予測している。2010年度のベンダシェアは、2009年度はともに3位であったImpervaおよびF5ネットワークスがいずれも売上げ倍増させ、それぞれ1位と2位に浮上した。前者は大口案件の獲得、後者は既存顧客への販売推進の成功により、大きく売上げを伸ばしている。(吉澤亨史)http://www.itr.co.jp/