フォーティネットジャパン株式会社は6月13日、脅威動向に関する最新レポートを発表した。本レポートは、同社のFortiGuard Labsが世界中で稼働しているFortiGateネットワーク セキュリティ アプライアンスおよびFortiGuard Labsの監視システムから収集したデータに基づき、過去4週間の脅威に関する統計およびトレンドを収集・集計したもの。レポートでは、64ビットのWindows OSを感染させることができるルートキットのTDSSファミリに関連した2つの顕著な検知結果について詳しく述べている。Microsoft社は4月中旬に出されたセキュリティアドバイザリの中で、TDSSルートキット・ファミリの侵入が既知となっていたドライバ署名強制の脆弱性を修復したと述べている。TDSSは依然として活発で勢力があるので、対象のMicrosoft Windowsのx64エディションを実行している場合、このクリティカルアップデートを適用することを強く勧めている。また、5月中にFortiGuard Labsが検知した中で最も顕著であったウイルスは「Fraudload.OR」であった。これは、偽ウイルス対策ソフトの形をとって自らを隠ぺいするが、Fraudloadには他のトロイの木馬やマルウェアをFraudloadに感染したシステムにダウンロードする機能もあるという。(吉澤亨史)http://www.fortinet.co.jp/news/pr/2011/pr061311.html