株式会社Kaspersky Labs Japan(カスペルスキー)は6月2日、2011年4月度の「スパムレポート」を発表した。このレポートは、ロシアKasperskyが5月19日に公開したリリースの抄訳。レポートによると、メールトラフィックにおけるスパムの割合は3月から1.2ポイント増加して月平均80.8%となり、今後の増加を予想している。一方でeBayユーザを狙う攻撃は前月比で約半分にまで減少した。4月のフィッシング攻撃の対象となった企業トップ10で、eBayへの攻撃の割合は4.2%減少し、順位を2ポイント下げて4位となった。このためFacebookとSantanderがそれぞれ2位、3位に上昇している。4月のスパムはイースターや母の日のほか、ウィリアム王子とケイト・ミドルトンの結婚式に関連したものも出回った。スパム送信国では、全スパムトラフィックのうちそれぞれ12.76%と7.15%を送信したインドとブラジルが引き続きトップとなっている。メールトラフィック内のマルウェアでは、メールアンチウイルスが検知したマルウェアランキングにアンチウイルスプログラムに関連したマルウェア「Packed.Win32.Katusha.n」と「Trojan-Downloader.Win32.FraudLoad.hxv」が登場した。4月には全メールの3.65%に悪質なファイルが検知され、前月から0.43ポイント増加した。(吉澤亨史)http://www.kaspersky.co.jp/news?id=207582718