今期は、数あるアプリケーションフレームワークの中にセキュリティエンジニアリングに活用できるようなものが台頭してきた。脆弱性低減機能やアクセス制御等のセキュリティ機能を高めつつあるものとして、Ruby on RailsとApache Shiroを採り上げている。また、fanotifyが整備されたLinuxカーネルのファイルシステムへのアクセス監視・通知機能、暗号鍵管理システム設計のためにフレームワークを示す文書の発行、アイデンティティ管理技術「Personal Data Service」などが採り上げられている。 (吉澤亨史)