独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月28日、ルータ製品である「SEIL」シリーズにバッファオーバーフローの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。最新版へアップデートすることで本脆弱性を解消できる。複数の「SEIL」シリーズ製品には、PPPアクセスコンセントレータ(PPPAC)機能にPPPoEパケットの受信処理に起因するバッファオーバーフローの脆弱性が存在する。この問題が悪用されると、該当製品へアクセス可能な第三者によって任意のコードを実行される可能性がある。なお開発者によると、SEIL/x86全バージョン、SEIL/B1、SEIL/X1、SEIL/X2 3.00から3.11までは、PPPoEパケットの受信処理が非特権モードで実行されるため、本脆弱性の影響はPPPAC機能の停止などに限られるという。(吉澤亨史)http://jvn.jp/jp/JVN88991166/