大日本印刷株式会社(DNP)は2月22日、同社と株式会社プラムシックスが開発したクラウドコンピューティングを利用した、機密データのバックアップ保管システムが千葉県がん登録室に導入され、3月31日より運用を開始すると発表した。本システムは、データを暗号化するとともに、3つのファイルに分割してクラウド環境でデータのバックアップを行う。このため情報漏えいや災害などに対して非常に高いセキュリティ性を有するとしている。今回千葉県がん登録室に導入したバックアップ保管システムは、DNPが独自開発したデジタルデータ分割分散保管システム「TranC'ert DNA」を使用して開発したもの。TranC'ert DNAは、元データを複雑な法則で3つのファイルに分割し、それぞれ異なる場所に設置された3台のサーバにデータを分散保管するシステム。今後DNPとプラムシックスは、電子カルテなどの個人情報を扱う医療機関や、高度な機密情報管理が必要な企業などに向け、本システムを販売していくという。(吉澤亨史)http://www.dnp.co.jp/news/1229992_2482.html