株式会社ラックは11月26日、同社のセキュリティ監視センター「JSOC」が収集・分析を行った、2010年上期(1月〜6月)におけるインターネットの脅威傾向を「JSOC侵入傾向分析レポートVol.15」としてまとめ公開した。また同時に、脆弱性情報データベースSNSDBのアドバイザリ情報をまとめた「SNSDBアドバイザリーレポート 2010年7月〜9月版」も公開している。侵入傾向分析レポートでは、2010年上期は2009年後半から引き続き、Gumblar型のウイルス攻撃が被害を拡大させたことが確認されている。この攻撃は4月を境に件数が減少しているが、ウイルスの脅威が去ったのではなく、攻撃行為が一時停止しているだけと同社では推測している。また2010年上期はスマートフォンの普及が大きく進んだことから、代表的な携帯情報端末向けオペレーティングシステムを搭載した機器が、ウイルス作者の攻撃の標的へと変化し始めている。なおSNSDB Advisoryレポートでは、ウイルスの悪用実績、攻撃ツールの存在、悪用の容易性などの要素を分析し、7件の重要な脆弱性情報を取り上げ、解説を行っている。http://www.lac.co.jp/news/press20101126.html