マカフィー株式会社は11月8日、世界で「スケアウェア」と呼ばれる偽のセキュリティソフトが猛威を振るっているとして、感染手口などをブログで紹介している。サイバー犯罪者はスケアウェアを資金源として活用しており、実際に2009年3月から2010年5月までの間に確認された15万件の危険なリンクのうち、23%以上がスケアウェアの配布を目的として作成されたものと判明している。サイバー犯罪者は「ユーザのクレジットカード番号を入手すること」「ユーザのPCをマルウェアに感染させ、ユーザのPCにアクセス可能にすること」を目的にスケアウェアを活用しており、スケアウェアを広めるために多国籍企業を設立したり、名称やWebアドレスを頻繁に変更するなど、巧妙な事業運営を行っている。中にはターゲットをより巧妙に騙すために、顧客サポートホットラインを用意している組織さえある。スケアウェアは、ユーザにポップアップメッセージを送信し「あなたのPCがウイルスに感染している可能性があります」と警告することから始まるため、ポップアップメッセージを表示しないようにするなど対策が必要としている。http://www.mcafee.com/japan/security/mcafee_labs/blog/scareware-makes-cybercrooks-hundreds-of-millions.asp