ソフォス株式会社は10月14日、2010年7月から9月におけるスパム最多送信国「ワースト12」に関するレポートを発表した。世界中のスパムのうち、米国から発信されるスパムの割合が前四半期の15.2%から18.6%へ大幅に増加した。これは、迷惑メールのおよそ5件に1件は米国が関与していることになり、そのスパム送信量は第2位となったインドの約2.5倍にも達する。3位はブラジル(5.7%)、4位はフランス(5.4%)、5位は英国(5.0%)と続いている。ほぼすべてのスパムは「ボットハーダー」とよばれるボットを悪用するサイバー犯罪者が制御するマルウェア感染コンピュータ(ボットまたはゾンビ)から送信されており、最終的にマルウェアに感染したWebページに接続させようとする。7月から9月は、ソーシャルネットワーキングに関係する詐欺が増加した。Twitterで「onMouseOver」の脆弱性を悪用したスパムツイートによる攻撃が横行し、Facebookを悪用して調査を装ったWebサイトに金銭詐取を目的としてユーザを誘導するような事例も見られた。一方でカナダ人のAdam Guerbuez氏が、医薬品の販売促進にソーシャル ネットワークを使用したとして、送信したスパムメール4,366,386通の各1通につき100ドルの罰金を含む、合計87,330万ドルの罰金を課せられる事件もあった。http://www.sophos.co.jp/pressoffice/news/articles/2010/10/dirty-dozen-q32010.html