マカフィー株式会社は8月11日、「McAfee脅威レポート:2010年第2四半期」を発表した。このレポートは、メールやWebを狙った脅威について世界各地のMcAfee Labs研究員が調査を行った最新の統計情報と分析結果をまとめたもの。レポートによると、この四半期は前四半期と比べてマルウェアの分布に大きな変化が見られた。1月から3月までは上位のマルウェアの国による違いがほとんどなかったため、新しい現象であるとしている。この四半期の分布を見ると、地域ごとに猛威を振るう脅威が異なっている。スパムの傾向に大きな変化はなく、インターネット全体のメールトラフィックの88%をスパムが占めている。長期的に見ると緩やかな増加傾向にあり、2008年11月に大量のスパムを配信していたMcColoが閉鎖されたが、その直前の発生量に近くになっている。マルウェアはこの四半期で急激に増加しており、2010年上半期で1,000万種類の新たなマルウェアがすでに確認されている。最も多く検出されているのは「AutoRun」だが、Mac OSを狙う「OSX/HellRTS」が検出されてことも取り上げている。このほか、ボットネットの復活や劇的に増えたマルウェアサイト、サイバー犯罪などについてもまとめられている。http://www.mcafee.com/japan/security/threatreport10q2.asp