マカフィー株式会社は7月13日、直近の6カ月におけるマルウェアの状況を振り返り、「2010年上期:マルウェア中間報告」としてブログにまとめている。これによると、2010年上半期には1,000万個のサンプルがデータベースに登録された。これは昨年と比較して特に減少していない。同社McAfee Labsには毎日、約54,800個の新しいサンプルが届いており、データベース全体のサイズは約12TBになっている。2007年末は、これと対照的にサンプルの数が580万個しかなく、サイズはわずか1.1TBであったという。この傾向から、マルウェアの開発者が自身の技巧能力をアピールするためでなく、金銭のためにアプリケーションを作成していることが読み取れる。金銭を得ることを目的にするのであれば、技術的には現状のマルウェアで十分で、繰り返せばよい。たとえば、ひと月で1万以上のKoobfaceの亜種が確認されることも珍しくない。現在では、マルウェアの世界を数量化する際、MD5ハッシュ値(チェックサム)で識別されるユニークファイル数を使うのが一般的になっている。6月30日の時点では43,337,677個のユニークなバイナリファイルがあり、12月末には5,400万個に達するとしている。http://www.mcafee.com/japan/security/mcafee_labs/blog/malware-at-midyear-a-summary.asp