エフセキュア株式会社は6月9日、FIFAワールドカップに便乗したマルウェア攻撃が増加する可能性があるとして、注意喚起を発表した。FIFAワールドカップは6月10日から開催されるが、サイバー犯罪者は、この世界的が注目するイベントに便乗し、ここぞとばかりに偽チケットをネットで販売したり、ドライブバイダウンロード攻撃(サイトを閲覧した際にユーザの許可なしに有害なプログラムをダウンロードさせる攻撃)や、フィッシング詐欺などで金銭を得ようとする。同社がドイツ、スウェーデン、イギリスの3カ国で行った市場調査によれば、「ワールドカップの格安チケットに関するリンクをクリックしてしまう」という回答者は全体の28%に上り、このうち8%は「絶対クリックしてしまう」と答えている。サイバー犯罪者は「ワールドカップ」のキーワード検索で偽サイトが上位に表示されるようSEO対策も講じており、試合が始まれば注目選手のスキャンダルに関するスパムメール、センセーショナルな南アフリカのニュース、そしてワールドカップのチケットに関する情報が一層交錯するのは確実であるとしている。http://www.f-secure.com/ja_JP/about-us/pressroom/news/2010/fs-news_20100609_01_jp.html