マカフィー株式会社は5月24日、米McAfeeによる「2010年第1四半期の脅威レポート」を発表した。レポートによると、同四半期に最も検出数が多かったマルウェアはポータブルストレージデバイスに対する脅威であった。リムーバブルデバイス(主にUSBデバイス)の自動実行関連の感染が第1位と第3位を占めた。パスワードを盗むトロイの木馬は、「Generic Downloader」や迷惑プログラム、匿名で統計値を収集するゲームソフトなどが上位5位に入っている。ランキングが世界各地で一貫していることも同四半期の特徴としている。スパム率は安定を維持しているものの、スパムメールの件名は国によって大きく異なっている。また、中国、韓国、ベトナムに偽造文書の購入を促す学位取得スパムが極めて多く確認された。一方、シンガポールや香港、日本では配信確認メッセージのスパムメール率が突出していた。有害なWeb検索の動因は、ハイチおよびチリでの地震やトヨタのリコール問題、AppleのiPad発売といった、2010 年の非常に大きく取り上げられたニュースであった。新たに登場した悪意のあるURLの大半は、米国拠点のサーバがホストしていること判明している。http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_10a.asp?pr=10/05/24-1