マカフィー株式会社は5月17日、ユーザに偽のウイルス対策やスパイウェア対策ソフトの購入を迫る「スケアウェア」の特筆すべき傾向として、偽の警告メッセージ(FakeAlert)による犯罪モデルが、ただ単に恐怖を煽るものから詐欺目的で各種ITリソースを掌握し続ける形態に変わりつつあることを挙げ、その一例として「System Security 2009(検出名:FakeAlert-CO)」という偽ウイルス対策ソフトの一連の感染経路を観察している。「System Security 2009」はPCに入り込むと、実行中の全ユーザプロセスを止めるか、ユーザに再起動をうながす。再起動後にはPC内を検査するふりをして、脅威を見つけたという偽の報告で警告を行うとともに、プロセスを止めたWindowsの「タスクマネージャ」や「コマンドプロンプト」といったシステム用ツール、またその他オフィスアプリケーションを全て実行不可能にしてしまう。そして「実行できないファイルはマルウェアに感染している」という内容のメッセージを表示する。ユーザがこの問題を解決するには、「System Security 2009」を有料でアクティベートするしかない。http://www.mcafee.com/japan/security/mcafee_labs/blog/fakealert-trojan-holds-systems-for-ransom.asp