一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月7日、OWASP「ソフトウエアセキュリティ保証成熟度モデル(SAMM)」を公開した。これは、経済産業省の委託事業として同センターが翻訳したもの。Open Web Application Security Project(OWASP)は、アプリケーションソフトウェアのセキュリティ向上に関する活動を展開する、フリーでオープンな世界規模のコミュニティであり、一般利用者や組織がアプリケーションのセキュリティリスクについての意思決定を行う際に十分な判断材料が得られるように、アプリケーションのセキュリティを「可視化」することを使命としている。SAMMは、組織が直面する固有のリスクに応じたソフトウェアセキュリティ対策のための戦略の策定・実施を支援するフレームワークとして公開しているもので、組織の既存のソフトウェアセキュリティ対策を評価する「評価」、明確に定められた反復型作業による、バランスの取れたソフトウェアセキュリティ保証プログラムを構築する「構築」、セキュリティ保証プログラムに関する具体的な改善効果を実証する「実証」、組織全体にわたるセキュリティ関連活動の定義と測定を行う「定義と測定」のリソースを提供している。本書では、SAMMのビジネス機能と適用、セキュリティ対策、事例がまとめられている。http://www.jpcert.or.jp/securecoding_materials.html