NTTデータ・セキュリティ株式会社は3月12日、Microsoft Internet Explorer(IE)に発見された、解放済みメモリを使用する脆弱性(CVE-2010-0806)に関する検証レポートを公開した。この脆弱性により、細工されたWebページの閲覧などでローカルユーザと同じ権限が奪取され
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NTTデータ・セキュリティ株式会社は3月12日、Microsoft Internet Explorer(IE)に発見された、解放済みメモリを使用する脆弱性(CVE-2010-0806)に関する検証レポートを公開した。この脆弱性により、細工されたWebページの閲覧などでローカルユーザと同じ権限が奪取される危険性があり、ローカルユーザ権限での情報取得、改ざん、ワームやスパイウェアなど悪意あるプログラムをインストールされるといった被害を受ける可能性がある。なお、IE8はこの脆弱性の影響を受けないため、回避するためにIE8への移行を推奨している。
同社では、Windows XP SP3およびIE7をターゲットシステムとして、この脆弱性の再現性を検証した。検証は、ターゲットシステムに細工したWebコンテンツをロードさせることで任意のコードを実行させるというもので、今回の検証に用いたコードはターゲットシステム上から特定のサーバ、ポートへコネクションを確立させるよう誘導し、システムの制御を奪取するものであった。この結果、誘導先のコンピュータ上にターゲットシステムのプロンプトが表示された。また、ターゲットシステムにおいてコマンドを実行した結果が表示された。これにより、ターゲットシステムの制御の奪取が可能であることが検証された。