NTTデータ・セキュリティ株式会社は1月25日、Microsoft Windowsで確認されたWindowsカーネルの#GPトラップハンドラの脆弱性(CVE-2010-0232)に関する検証レポートを公開した。この脆弱性は、Windowsカーネルが16ビットアプリケーションの特定の例外を適切に処理していないことで、ローカルの攻撃者にコードを実行され、システム権限を奪取される危険性があるというもの。 同社では、Windows XP SP3をターゲットシステムとして、この脆弱性の再現性を検証した。ターゲットシステムにGuestユーザでログインし、Windowsカーネル処理の脆弱性を利用した攻撃コードを実行することで、権限の昇格を試みる検証を行った。この結果、ターゲットシステムにおいてシステム権限が「NT AUTHORITYSYSTEM」に昇格していることが確認示され、権限の奪取に成功した。なお、本脆弱性はターゲットシステムに一般ユーザでログインできることが前提条件となるhttp://www.nttdata-sec.co.jp/article/vulner/pdf/report20100125.pdf