NRIセキュアテクノロジーズ株式会社は11月26日、「企業における情報セキュリティ実態調査2009報告書」を公開した。この調査は、2009年8〜9月に東証1部・2部上場企業を中心とする約3,000社の企業を対象に情報セキュリティに関するアンケート調査を行い、804社から回答を得たものを分析しまとめたもの。今回で8回目となる。調査結果によると、IT投資、情報セキュリティ投資はともに昨年度までは増加傾向にあり、投資金額が「増加するかほぼ同額となる」と回答した企業を合わせた割合が90%前後を占めていた。 しかし、2009年の調査ではともに約60%に減少している。昨年来の景気後退の影響により、投資を減らす企業が増加したことが主な原因と考えられるが、その一方で、投資を増やす企業も約20%存在することが明らかとなった。このほか、管理者による不正行為の防止対策はまだ途上の段階にあることや、クラウドコンピューティングに対する期待が大きい半面、セキュリティ上の不安が払拭されていないことなどが明らかになっている。http://www.nri-secure.co.jp/whats_new/1126.html