Internet Week 2009 特集 (1) 2009年のセキュリティ対策を振り返り、2010年を考える | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

Internet Week 2009 特集 (1) 2009年のセキュリティ対策を振り返り、2010年を考える

 今年も11月24日から27日にかけて、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)主催の「Internet Week 2009」が秋葉原で開催される。今回で13年目となるこのイベントは、インターネットにかかわるさまざまな人々が1年に一度、一堂に会す機会である。

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 今年も11月24日から27日にかけて、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)主催の「Internet Week 2009」が秋葉原で開催される。今回で13年目となるこのイベントは、インターネットにかかわるさまざまな人々が1年に一度、一堂に会す機会である。そのため、インターネットの基盤技術の基礎知識や最新動向を学び、議論し、理解と交流を深めるにはとてもよい場であると言える。

 そこで今回から 6回に渡り、「Internet Week 2009」のセキュリティ関連のプログラムを、このイベントの開催責任者であるJPNICの前村昌紀氏にお話を伺って、事前に紹介したい。

 第1回となる今回は、初日、11月24日(火)の午前に行なわれるプログラム「インターネットセキュリティ2009 〜2009年を振り返り、2010年を考える」について語ってもらった。

─こういった、総括的なプログラムを設けられた背景は何でしょうか?

 2009年も、インターネットセキュリティ対策の現場では、多くの方々が、それぞれの立場で、ソフトウェア等の脆弱性への対応や、Webを介して広がるマルウェア感染への対応など、情報セキュリティインシデントの発生、拡大の抑止のための対応に追われてきました。

 特に海外では、5月の中国における大規模ネット障害をはじめとした様々なインシデントが発生しました。それらのインシデントによる被害の影響を受けないか、また同様のインシデントが発生しないかなど、情報収集等の警戒体制も必要とされています。

 このように、現場で対応すべき事項や注意警戒すべき事項は多く、その数は年々増える一方です。そのため、対応に抜けや漏れがないかを確認することは極めて難しい状況となってきているようです。

 そこで、2009年のインターネットセキュリティ上の問題を振り返るとともに、問題となった脆弱性の脅威の本質や今後の対応、攻撃に利用されてしまうWebサイトの弱点の傾向、海外におけるインシデント発生の状況等を紹介しようと思い、このようなプログラムを用意しました。

─このプログラムに参加すると、現場の方がすべき対応が見えてくるわけですね?

 はい、自社の対応状況の再確認や対応体制の見直しなどに役立てていただけるのではないかと考えています。

─プログラムの対象者はどのような方ですか?

 システム管理担当者や技術系の情報セキュリティ担当者、また脆弱性やインシデント対応を行なう組織内CSIRTのメンバーをはじめ、インターネットセキュリティに関心のある方を想定しています。

─最後に、読者にメッセージをお願いします。

 今回の Internet Week ではセキュリティ関連のプログラムがいくつかありますが、その中でも本プログラムは、インターネットセキュリティ全般を概観し、問題点の洗い出しを行なう内容になっています。今年一年を振り返り、来年に備えるためにも、ぜひご参加いただければと思います。

■インターネットセキュリティ2009 プログラムアジェンダ

開催日時: 2009年11月24日(火) 9:30-12:30
場所: 秋葉原コンベンションホール https://internetweek.jp/access/
料金: 事前料金 6,000 当日料金 8,000
URL: https://internetweek.jp/program/h1/

(1) 基調講演「2009年インターネットセキュリティの課題を振り返る」

講演時間: 9:30-10:15(45分)
講演者: 龍谷大学理工学部 実習講師 小島肇氏
講演概要: 2009年もソフトウェアやWebサイトの脆弱性を利用する攻撃を始め、インターネットセキュリティ上の脅威となり得る様々な問題が話題になりました。本年の基調講演では、セキュリティホールmemoを運営されていらっしゃる小島肇氏に、今年印象に残ったインターネットセキュリティ上の脅威を棚卸していただき、取り組むべき課題の洗い出しを進めていきます。

(2) パネルディスカッション「脅威のトレンド 2009:ソフトウェア、プロトコル、ウェブサイトをめぐる動向」

講演時間: 10:20-11:50(90分)
モデレータ: マイクロソフト(株)チーフセキュリティアドバイザー 高橋正和氏
パネリスト: 株式会社日立製作所 HIRT チーフコーディネーション デザイナ 寺田真敏氏
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社 セキュリティコンサルタント 櫻井厚雄氏
一般社団法人 JPCERTコーディネーションセンター 理事/分析センター長 真鍋敬士氏
講演概要: 2009年に問題となったインターネットの基盤技術に影響を与える脆弱性等の問題や、攻撃に利用される脆弱なWebサイトの現状、それらを利用する攻撃手法としてのマルウェア等の変化の状況等について、それぞれの分野における専門家からご紹介いただき、問題解決の可能性について議論を行います。

(3) 講演「海外におけるインターネットセキュリティインシデント概観」

講演時間: 11:50-12:30(40分)
講演者: 一般社団法人 JPCERTコーディネーションセンター 国際部長代理 鎌田敬介氏/アナリスト Jack YS LIN氏
講演概要: 本年5月の中国における大規模ネットワーク障害や7月の米韓におけるDDoS等、海外におけるインターネットセキュリティインシデントに関する顛末について概観します。

【関連リンク】
Internet Week 2009
https://internetweek.jp/
《ScanNetSecurity》

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