筆者は以前から日本のように集合住宅が密集していたり、ほとんど庭のない分譲住宅が密集したりしているところでは、勝手P2Pネットワークができるんじゃないかと思っていた。 現在、家庭内で無線LANもしくは無線通信機能を持っている機器には、・パソコン・パソコン周辺機器(プリンタ、ルータなど)・一部の携帯電話・HDDプレイヤーや各種メディアプレイヤー・ゲーム機といったものがある。 集合住宅や分譲住宅で無線LANを検索すると、わらわらとたくさんのアクセスポイントが見つかる。ということは、別にプロバイダなんか通さなくても勝手にこれら同士で通信し合えば、かなり広範なネットワークが作れてしまうんじゃないだろうか? 自分に近いアクセスポイントを探して、それに見合ったプロトコルで通信を行い、さらにそこからまた次のアクセスポイントへ移動する。 通常のインターネットのように、特定の相手に対して確実に何を届けるといった目的には向かないと思うが、次々とネットワークを拡大し、その過程で踏み台にした機器に含まれる個人情報などを勝手に、あらかじめ決めたところに送信することはできそうだ。 しかもWinnyと同じで、いったん広範囲に広がると根絶が難しそうだ。●急増する無自覚なハッカーが踏み台にされる可能性 さらに最近では、子供が犯罪の自覚なしに、勝手によそのWi-Fiを使っているらしい。これはまさしく勝手P2Pネットワークが広がるベースがあるということを示している。無線LAN無断接続やめよう 気仙沼の一部学校子どもらに呼び掛け屋外からゲーム機で侵入2009.03.07 http://www.sanriku-kahoku.com/news/2009_03/k/090307k-lan.html 一般的にネット犯罪は… 【執筆:Prisoner Langley】【関連記事】家庭のセキュリティ? 何故か議論されないホワイトリストとブラックリスト https://www.netsecurity.ne.jp/3_13141.html フェイクCD/DVDによる攻撃の有効性? あるいは防御方法 https://www.netsecurity.ne.jp/3_13157.html 【関連リンク】セキュリティコラムばかり書いているLANGLEYのブログ http://netsecurity.blog77.fc2.com/ ── ※ この記事は Scan購読会員向け記事をダイジェスト掲載しました 購読会員登録案内 http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?w02_ssw