キヤノンITソリューションズ株式会社は2月19日、2009年1月の月間マルウェアランキングを発表した。同ランキングは、「NOD32アンチウイルス」の開発元であるESET社が、自社のマルウェアレポーティングシステム「ThreatSense.Net」を使用して集計したマルウェアをランキング形式でまとめたもの。 1月は、先月に引き続きWindowsのAutorun機能を悪用するマルウェア「INF/Autorun」が第1位。検出された脅威全体のうち約9.71%を占めた。第2位はオンラインゲームのパスワードを盗み出す「Win32/PSW.OnLineGames」で全体の約6.62%。第3位がWindowsの脆弱性を悪用して感染を広げるネットワークワーム「Win32/Conficker」で、全体の約6.36%を占めている。1位のAutorun機能を悪用するマルウェアは、2位のゲームパスワードを狙うマルウェアとともに1年以上継続して大量に検出されている。両者とも勢いは衰えたものの、まだ警戒が必要だろう。 4位以下は先月とほとんど同じだが、9位に感染したPCのDNS設定を改ざんし、ドメイン名とIPアドレスのマッピング方法を変更するトロイの木馬「Win32/Qhost」がランクインした。11月が10位、12月が17位と減少傾向だったが、ここにきて再び上昇。脅威全体の約1.09%とはいえ、感染マシンがセキュリティベンダーのサイトにアクセスして更新ファイルをダウンロードできないようにしたり、正規サイトへのアクセスを悪意のあるサイトにリダイレクトしたりする悪質なタイプなため油断は禁物だ。 http://canon-its.jp/product/eset/topics/malware0901.html