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2018.07.21(土)

企業に求められるログ管理(1)〜ログ取得の目的とは〜

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 近年、企業の内部統制への関心の高まりからログが注目を集めている。そこでログとは何か、ログで何が分かるのか、ログの必要性をもう一度振り返り、更に、大量のログを有効活用することが可能となる統合ログ管理製品のそれぞれの特徴を3回にわたって解説する。

●ログとその形式

 システムの稼働状況やアプリケーションの処理内容、機器の発生する警告といった情報をさまざまな形式で出力する仕組みがログであり、「もの言わぬ」機械がユーザに自分の状況を知らせるための有効な手段といえる。

 ログの形式はそれを出力するシステムによって異なるが、いわゆる5W1Hのうち、最低限「いつ・なにが」の2要素はどんなログにも含まれていなければならない。

 オープン系のシステムで目にすることの多い一般的なログ形式は、syslog形式とイベントログ形式の2種類だ。

 syslog形式はUNIX系のOSや各種ネットワーク機器の多くが対応する汎用的なログ形式で、機器の内部にログをファイルとして蓄積する以外にも、ネットワーク経由でログを送信して、syslogサーバに集約保存するといった使い方が元々可能な仕組みになっている。

 イベントログはMicrosoft Windowsのサポートするログ形式で、バイナリフォーマットになっている。Windowsのシステムログやセキュリティログ、さまざまなアプリケーションログがこの形式で出力される。

 こうしたログの内容を適切に取り扱い、中身を読み解くことで、システムで何が起きているのかを把握することができるのである。

●ログ取得の目的とその変遷

 過去においてログ取得の最大の目的は、システム障害にまつわる情報収集や予兆の検知だった。その昔、多くの一般的なシステムでは、これが最大かつ唯一の目的だったといっても過言ではないかもしれない。いわゆる「システムの異常な動作」を知るためのログといえるだろう。

 しかし、時代は移り変わり、不正アクセスの増大や、度重なる情報漏えい事件とともに、内部統制というワードがITの現場に現れた。ここにきてログ取得の目的はそれまでの「システムの障害」だけではなく「システムの不正な動き」までカバーする範囲が一気に広がったのである。

 ここで意識しなければならないのは「障害」と「不正な動き」は、意味合いが全く異なるという点だ…

【執筆:NTTデータ・セキュリティ株式会社 CISSP 天野 寛生】

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