フィッシング対策協議会は2月1日、月次報告として2008年12月の国内フィッシング情報届出状況を発表した。2008年12月度におけるフィッシング情報の届出件数は前月より4件減少し11件。報告されたフィッシングメールは前月と同様の6件で、過去1年間の平均を下回った。また、報告されたフィッシングサイトは6件、ブランド名を悪用された企業は5件で、どちらも前月と同じだった。 12月のフィッシングメール動向としては、当月は新たに「Cisco」をかたるフィッシングメールを確認した。また、先月に引き続き「PayPal」をかたるメールが3件確認され、精巧に偽装された偽サイトも発見されている。日本語のフィッシングメールでは「セゾンクレジット」や「mixi」の偽メールが報告された。どちらも偽サイトに誘導するタイプで、「mixi」をかたるメールでは「mixi」に似せて「mix!」という名称を使い、招待状を受け取るためとして、メールアドレスなど個人情報の登録を促している。この他、DHCPサーバ機能を持つウイルスが出現し、同じLAN内のPCに偽のDNSサーバを参照させるようにして、フィッシング詐欺サイトなどへ誘導する事例が報告されている。 http://www.antiphishing.jp/capj-report/200812-capj-report.pdf